病院じゃないところで働く看護師さん

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こんにちは😊

現在は、とある特養施設で勤務しているだーちゃんです🍀

わたしもそうですが、特養に限らず「病院ではないところ」で働く看護師達はいろいろなストレスや不安を抱えているのではないかな?と思います。

そういった多くのナース仲間が少しでも肩の力を抜いて、楽しく働けるきっかけになれば…と思い

「施設で働く看護師さんへ」

というカテゴリを作ってみました。

今回はその最初の記事になります。

施設の役割や特徴を知る

例えば病院も、診療所、小〜中規模病院、救急病院、療養型病院、単科の精神科病院、大規模な総合病院…そしてその中にさらに、内科、外科、小児科、整形外科…とありますよね。これらは「医療法」のもと作られています。

さて、現在の厚生労働省の指針としてこんな文が掲げられています。

国民一人一人が、医療や介護が必要な状態となっても、できる限り住み慣れた地域で安心して生活を継続し、その地域で人生の最期を迎えることができる環境を整備していくことは喫緊の課題

厚生労働省、医療と介護の一体的な改革より

「介護保険法」のもと、こういうことを踏まえて様々な種類の介護施設が役割別に作られています。

この施設の種類と違いについては、わたしの友人がブログに分かりやすくまとめているので、そちらをご覧下さい。

病院と施設の違い

病院も施設もいずれ自宅へ帰ることを目的にしていることは同じです。

では、何が違うのか。

病院には医師が常駐しています。夜間でも電話などですぐに当直医とコンタクトが取れ、都度適切な指示をもらえます。

(この点では老健は病院に近い施設です)

病院は医療が最優先される場です。病状を落ち着かせて「在宅」でも生活出来るように「医療的な処置が日常的に必要とされなくなるまで」治療・看護することを主に行われます。

介護施設は、様々な理由で自宅へ帰れない方が介護保険を利用して入所・入居します。

つまり、介護施設に入られる方は基本的に医療的な処置が日常的に必要ではない状態のはずです。

介護施設で主に提供されるのは「介護サービス」です。つまり生活面への支援・援助、介護施設は生活の場なのです。

施設における看護師の役割

最初に、それぞれの施設において見学時や面接時、雇用時に雇用主へ、看護師に何を求めるか、自分がどう扱われるかを必ず確認して下さい

介護保険法はまだ新しい法律です。そして、在宅の分野ということもあり、医療畑ではない、専門の知識をあまり持たれていない方が経営されていることが多いのが現状です(もちろん企業努力をされているところもたくさんあります)。例えば民間の一般企業が不況による事業内容の転換として施設を作ったりする事もあり、残念なことに看護師の専門性もご存知なく「看護師を雇うと保険請求する時等でいろいろ便利で有利だから」という理由で安易に雇い、看護師の本来の役目を果たせない・果たさせない企業もあるのです。

もう一点。介護施設には、多種多様な施設があります。それぞれの方針や特色は分類出来る域を超えていますので、わたしがこれから記載する事は、決して全ての施設に当てはまるものではありません。その点はご理解ご了承ください。

本題に戻ります。

生活の場である介護施設においての看護師の役目とは何でしょうか。

介護施設において、看護職員は少ない人員配置の中で、介護職員と連携・協働しながら質の高いケアの提供に貢献することが求められています。


「日本看護協会 介護施設の看護」より

慢性疾患を抱えた高齢者は増加の一途

老年期の看護において無視出来ないのは加齢によって起こる様々な変化ですが、それプラス何らかの基礎疾患・慢性疾患を抱えた高齢者が今どんどん増えて来ているという現状です。

「基本的に医療的な処置が日常的に必要ではない状態」で介護施設には入所・入居されるはずですが、医療専門職による継続的な観察が必要な状態の方もたくさんいらっしゃいます。

また、加齢による身体機能の衰えから様々な不調を訴える方も後を経ちません。
いわゆる医療依存度の高い利用者さん達が多いのです。この方達の健康面を観察し異変があればいち早くスムーズに医療機関と連携を取る、ということは施設の看護師の役割のひとつと言えます。

医師が常駐しない施設では医療従事者として医師並に頼られることも多い看護師ですが忘れてはならないのが、優先すべきは「本人・家族の意向」です。看護師の主観だけでの判断は避けられるべきで、また「医療への依存」を形成させないように適度に働きかけるのも必要です。
 

介護スタッフとの連携

介護施設では介護スタッフがメインで利用者さん達の生活面への支援・援助を行っています。

施設における看護師の配置人数は少数です。病院とは比率が圧倒的に違うので、そのわずかな人数で大勢の利用者さん達のケアを公平にまんべんなく実施するのは不可能に近いです。

ですので、施設では「役割分担」をしている所が圧倒的に多いと思います。

つまり、メインで利用者さん達の日常的な援助やケアを行うのは介護スタッフ。看護師は特に医療的な介入が必要となった場合(受診など)や薬の管理を行う、というのが一般的です。

介護スタッフは普段の利用者さん達の様子をしっかりと見ているので些細な変化も気付きます。ですが、医療的な専門知識がないのでどう対処していいのか、こういう時はどうすればいいのか悩み迷う事も多いのです。そういう時のアドバイス、指示をいかに分かりやすく伝えるかは大切です。

また、様子観察が必要な利用者さんの様子が知りたい時などに、どこをどんな風に見てほしいかのポイントをわかりやすくしっかりと伝えておくことも大事です。

役割は違うけれど、利用者さん達が安全に安心して楽しく生活できるように支援していくという目標やゴールは同じです。

うまくかみ合っていけるように、日頃からコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことはとても大事だと思います。

医師が常駐していないということ

看護師の皆さんが一番つまずくのは、ここじゃないでしょうか。

わたし達は「医師の指示監督のもと」医療行為を行ってきました。

症状や状態を見て経験からこれは〇〇かもしれない、と予測を立てながら動くことはあっても、決して診断はしてはならないことは看護師ならわきまえていることです。しかし医師のいない施設内では、介護スタッフや利用者さん達から頼りにされるあまり、看護師としての領域やそもそも「施設」で出来る範囲を超えてまで動いてしまうケースもしばしば耳にします。

看護師は、優しさと情熱にあふれた、献身的な方が多いのも事実です。

よかれと思って動いている場合がほとんどですが、ここで必ず念頭に入れておかなければならないのが「本人、家族の意向」です。

まず状態観察や経過から現在の健康状態を把握し、出来るだけ分かりやすく正確に関連する人たちに伝えて今後どうするかを一緒に考えていく、その過程で医療従事者として専門的なアドバイスをする、という感じがよいと思います。

また、孤独感や寂寞感、虚無感などから「看護師」そのものや「薬を飲むこと・使うこと」に依存的になってしまう方達もいます。その処置や頓服の使用が本当に必要かどうか見定めることはとても大切です。原因が他にないか、それを解消すれば薬の使用をやめられるのではないかとその方の生活を全体的に見て関わっていくことも大事だと思います。

超高齢化社会という現実

自然の摂理によってどんどんと死に近づいている人たちは、普通に暮らしていても様々な弊害が起こりやすく、その全てに医療を介入させていたらキリがないのが事実です。

老衰による胃腸の機能低下から食思が落ち、食べられなくなり、衰弱していく。でも受診しても「病名がつけられない」と言って点滴一本で帰されることもよくあります。

老衰は病気ではないので、何らかの診断がつかない場合は病院もおいそれと「入院させてあげますよ」とは言えないのです。

介護施設で働くということは、老衰との闘いかもしれません。

「死」は、誰にでも平等に訪れます。

「老い」は自然の経過で、長い長いライフサイクルの最終章です。それは健康を害しているように見える場合もあります。わたし達はその苦痛が治療可能かどうかを見極め、必要ならば医療の手を借り、そうでないならば環境整備やポジショニングの提案など…によって、その方が出来るだけ安楽に過ごせるように協力していかなければなりません。

病院では疾患を通してその人をみることが多かったような気がします。でも、介護施設ではその方との会話を楽しみ、いま一番困っている事を助け、尊厳が守られるように配慮し、出来るだけ家庭でいる時のようにくつろげるよう環境を整える手助けをする…そんな感じで利用者さんと接しています。

本当は誰しも住み慣れた我が家に帰りたいのです。

老いとは、本当に残酷だなぁと思います。しかし、いずれ誰もが通る道。あなたなら、最後まで大切にされて人間らしく生を全うしたい、とそう思いませんか?

長々と「施設で働く看護師さん」について書いてきましたが、なんとなく施設で働くという雰囲気が伝わりましたでしょうか?

「こうじゃなければいけない」という枠に囚われず、あなたの人間らしい「優しさ」を思う存分発揮して、あなたが見守る人たちが人間らしく楽しく過ごせるように手を貸してあげて下さい。

コメント

  1. […] 病院じゃないところで働く看護師さん | | ホッこりん♡ブログ 2019年5月13日 […]

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