看護師メモ〜今さら聞けない「認知症」アルツハイマー病編

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こんにちは🍀施設で働く看護師、だーちゃんです🐾

さてさて、今の日本では「認知症」の人がどんどん増えていってるみたいです😢

認知症高齢者数の推計
65歳以上の認知症高齢者数と有病率の将来推計についてみると、平成24(2012)年は認知症高齢者数が462万人と、65歳以上の高齢者の約7人に1人(有病率15.0%)であったが、37(2025)年には約5人に1人になるとの推計もある

内閣府ホームページ 第1章高齢化の状況

看護師やってますと施設に限らず「認知症」の方は珍しくないです。むしろ認知症でない方の方が少ない印象…💦

だー
だー

日本の未来は果たして大丈夫なのか⁉️

なんだかすごく身近な疾患になった「認知症」ですが、実はいろんな病気が原因になっています。そしてその症状が似ていることから全部ひっくるめて「認知症」って呼んでるんですね。

認知症の原因となるいろんな病気。

今回はこの病気のことをまとめてみました👇

アルツハイマー病

認知症といえばこれ!というくらいメジャーな病気です。

1901年、ドイツの精神科医アロイス・アルツハイマー博士が入院患者に睡眠障害、記憶障害、急激な情緒変動、思考混乱などの特異な症状があることに気付きます。

その患者の死後、博士は病理解剖を行います。

すると顕微鏡下で、大脳皮質に老人斑と呼ばれる異常に折り畳まれたタンパク質と、神経原線維変化という病変部分が確認されたのです。脳の細胞組織を壊していくのはこれらの老人斑と神経原線維変化であることを、博士は発見したのです。

だー
だー

お医者さんてすごいなあ。

わたしなら見てもサッパリ分からんわ〜

老人斑と神経原線維変化、この2つがアルツハイマー病のキーワードですね。

アルツハイマー病って、いったいどんな風に進行していくのでしょうか👇

神経細胞を覆う脂質膜で、ある種のタンパク質が作られていますが、それがある酵素の働きで切り取られるとアミロイドβ(ベータ)タンパク質というものになります。このタンパク質は互いに引っ付きやすく、凝集していきます。老人斑といわれるものは、この凝集体のことを指します。

だー
だー

アミロイド斑ってよく聞きますね!

βアミロイドって、アミノ酸40個前後からなるタンパク質ってことが分かってきたそうです。

このタンパク質の凝集体(老人斑)が脳内に流れる信号を妨害し、神経細胞間の情報伝達ができなくなります。また、免疫反応を引き起こし、障害を受けた神経細胞を破壊すると考えられています。

だー
だー

うへぇ💦

免疫反応で記事ひとつ書けちゃうよ🗿

うーん😓この場合は…

免疫というのは、体を守る働きのひとつで…あ、この仕組みがよく分かるお話があります❣️👇

このお話ではスギ花粉ですが、つまり、体の中を侵略してくる「異物」に対してそれをやっつけて排除するシステムが「免疫反応」なんですけど、変異してしまった脳細胞を「異物」とみなして攻撃しちゃうんですね。

話をアルツハイマー病に戻します。

アルツハイマー病のもう1つの原因とされる神経原線維変化はタウと呼ばれるタンパク質によって引き起こされます。

脳の神経細胞には栄養の通り道となる細い管(微小管)のネットワークが形成されています。タウタンパクは通常これらの管を真直ぐに保ち、栄養分子がスムーズに通れるようにしてくれます(微小管を安定化する)。

ところがアルツハイマー病になるとタウタンパク質は線維化し、もつれた状態になってしまいます。そうなると、管が壊れ、栄養が神経細胞に届かなくなり、細胞は死んでしまいます。

だー
だー

げっ💦脳細胞が死んでいくなんて😱考えるだけでも怖いよ💦

老人斑と神経原線維変化という2つの病変は、記憶を司る海馬と呼ばれる部分から始まります。そのため、ほとんどの場合、最初に現れる症状は記憶障害です。

海馬の司る「記憶」は新しいエピソードです。記憶したことを思い返したりすることに海馬は必要で、時間の経過とともに「記憶」は海馬から大脳皮質へ移されます。また、海馬は「空間学習(認識)能力」にも関与していると言われています。

海馬がダメージを受けて障害されるのは「新しい記憶」です。ですので、ついさっき見たこと聞いた事をきれいさっぱり忘れていたりするのです。

海馬の次に、前頭葉が侵されると論理的思考ができなくなります。そして感情を制御する部分に移って行きそこが侵害され情緒不安定を引き起こします。

前頭葉
 ( 行動による結果の認知や、行動の選択、物事の類似点、相違点の判断 )
前頭葉
(ぜんとうよう)は、前頭前野の両側、大脳半球の前部に存在し、頭頂葉の前側、側頭葉の上前方に位置します。前頭葉と頭頂葉の間には一次運動野が存在。一次運動野は特定の身体部位の随意運動を制御
しています。
大脳皮質のドーパミン感受性ニューロンの大半は前頭葉に存在し、ドーパミン系は報酬、注意、長期記憶、計画や意欲と関連付けられています。人格を作ったり、感情をコントロールしたり社会性を作ったりしていると言われています。前頭葉がダメージを受けると怒りっぽく成ったり、理由もなく隣の人を殴ったり、町を徘徊したりする症状が出ると言われています。ドーパミンは、視床から前頭へと伝えられる感覚情報の制限、及び選択に関連しているとされています。

優位半球の前頭葉前半部は、思考、自発性(やる気)、感情、性格、理性などの中心です。病気や怪我で優位半球の前頭葉が障害されると、これらの機能が低下します。具体的には、几帳面な人がだらしなくなったり、幼稚になったり、極端な例ですと目はあけているけど一日中ボーッとして何もしない状態になります。

両側の前頭葉の後半部は体を動かす一次運動野(いちじうんどうや)という部分があり、体(手足ほか)を動かす命令はここで出されて、脊髄を経由して手足に送られます。この命令が通る道は途中で左右が交叉して、右側の運動野は左半身を、左側は右半身を支配しています。病気で右の運動野が障害されると左半身が動かなく(麻痺)なります。

前頭葉の持つ機能 (executive function) は、現在の行動によって生じる未来における結果の認知や、より良い行動の選択、物事の類似点や相違点の判断に関する能力と関係しています。
課題に基づかない長期記憶の保持における重要な役割も担って、側頭葉に貯められた記憶を引き出す作用があると考えられています。
それらはしばしば大脳辺縁系からの入力に由来する情動と関連付けられた記憶です。前頭前野では、恐怖心、悲しみ、不安などの情動を起こす扁桃体の暴走を抑制します。抑制が出来ないと”うつ病”になる可能性が高いと示唆されています。

優位半球の前頭葉の下の方には、運動性言語中枢野(ブローカ野)Broca’s areaがあり、言語処理(話す事)、及び音声言語の中枢で、ノド、唇、舌などを動かして言語を発する役目を担っています。この部分が障害されると、言葉を理解していても話せなくなります。(失語症)また、下頭頂葉においてミラーニューロン (Mirror neuron)共感(他人の行動をみて自分の行動の様に感じる事が出来る。人の心を読み取る事が出来る)能力を司っている活動が観測されています。

難病パーキンソン病患者と共に生きる
Akira Magazine パーキンソン病介護・病状日誌

老人斑と神経原線維変化は次々に脳の中を侵害していきます。

末梢から伝わる知覚を統合・分析する頭頂葉が侵害されれば、体の位置などに関する空間認識、時間認識が失われ幻覚や、被害妄想が現れます。

視覚および視覚的な記憶を司る後頭葉が侵害されれば、目から入って記憶された人の顔や風景なども分からなくなります。人間の、最も深い記憶さえ無くなってしまいます。

そして、ついには心臓の脈や呼吸を司る脳の中枢部分も侵されて、死に至ります。

おとうさん
おとうさん

最後は死んでしまうなんて…すごく怖い病気だな。

かかりたくないな…

治せないのかな?

アルツハイマー博士が発見してからもう118年も経っているのにハッキリした原因や治療方法はまだ見つかっていない恐ろしい病気ですが、少しずつ色んなことが分かってきているようです。

ただ、残念ながら不可逆的な進行性の脳疾患であることは事実で、根本的治療方法は見つかっていない状態ですが、現在対症療法として、アセチルコリンの分解を抑制する薬が使われています。アセチルコリンというのは脳内の大切な神経伝達物質ですが、アルツハイマー病の患者さんの場合は、それを生成する神経細胞が死んでいるため、減少してしまっているのです。

脳の中では、たくさんの神経細胞がネットワークを組み、膨大な情報を伝えながら働いています。
その情報を伝えるのが「神経伝達物質」とよばれる一群の物質です。
アセチルコリンは、数ある神経伝達物質の中で、最も重要なもののひとつです。
アルツハイマー型認知症の人が亡くなった後、脳を解剖して調べたところ「アセチルコリンの活性が低い」ことが判りました。
そこで、アルツハイマー型認知症の一連の症状は、脳内のアセチルコリンの活性が低くなったために起きているのではないかとの仮説が立てられ、コリンエステラーゼ阻害薬が開発されました。
コリンエステラーゼ阻害薬の特徴は
脳の中でアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えることにより、脳内のアセチルコリンの濃度を高める作用を持つことです。

e-65.net 認知症の薬

もう1つ治療法として考えられるのはワクチンです。ワクチンを使って、体の免疫機構に働きかけ、アミロイドβ(ベータ)タンパク質が凝集する前にやっつけてしまうことができれば、病状を抑えることができます。

おとうさん
おとうさん

いずれにしても早期発見が大事だな。

アルツハイマー病は、とても身近な病気です。最初は「物忘れ」から始まります。冗談ではなく本気でついさっき食べたご飯を、そのメニューではなく「食事をした行為そのもの」を忘れている場合は、なるべく早く専門の医師に相談された方がいいと思います。

今回はアルツハイマー病についてまとめてみました。

次は「レビー小体型認知症」です🍀

ではまた🐾

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